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執筆者の写真ラペオニア編集部

キャラクターの強い感情を伝えたい!学生ながら鮮やかな色彩の画風で人気のイラストレーターYoaUuki先生にインタビュー!


■Profile

ニックネーム:YoaUuki

SNS: @YoaUuki

出身地:中国

職業:大学生

出身学校:中国美術学院

専攻:ゲームデザイン











■Art Gallery


中国の名門・中国美術学院に在籍しながら、色彩に富んだアートスタイルを確立


──早速ですが、先生の自己紹介をお願いします


「皆様、こんにちは。中国出身のイラストレーターYoaUukiと申します。中国美術学院に在学中で、専門はゲームデザインです。イラスト創作についてはまだ勉強中ですが、どうぞよろしくお願いします」



──先生の個性的なアートスタイルはどのようにして確立されましたか。その経緯を教えてください


「進学塾に通っていた時、色彩が豊な作品が大好きになりました。元々は色使いが上手ではなかったので、美しい色彩を描き出す作家に憧れています。当時はニコライ・フェーシン(Nicolai Fechin)とエドガー・ドガ(Edgar Degas)の作品をよく鑑賞していました。いつか自分もそんなに素晴らしい色彩を描ければと思いっております。


美大に入ってからは、一年生の後期に正式にデジタル絵画の道を踏み始めました。ペンタブレットを初めて使った時、配色が全然分からなくて、すごく悩みました。だから線画しか描きませんでした(笑)そのあとで、厳しい練習を積み重ね、ようやく色彩の基礎が分かりました。そこから自分なりのアートスタイルを確立しました」


──先生が影響を受けたイラストレーターやアーティストについてお聞かせください


「たくさんのアーティストから学びましたが、技術面から言えば、やはり台湾のKrenz(@KrenzCushart)先生からの影響が一番大きいです。先ほど申したように、最初私はデジタル絵の配色が分かりませんでした。


そもそもアナログ絵と比べて、デジタル絵の彩色の仕方は全然違います。アナログ絵はいろいろな顔料を混ぜ込んで欲しい色を調和するというやり方です。それに対してデジタル絵は最初から色を正確に選ばなければなりません。初めてペンタブレットを使う私は、この大きな変転にまったくなれませんでした。幸い、Krenz先生のデジタル絵コースを見つけました。先生はとても優しい方ですし、コースの内容も詳しくて完璧です。私のデジタル絵の配色スキルは全部このコースから学んだと言えます。


一方、心の中に伝統美術について深い理解を得るきっかけとなった、数々の油絵アーティストたちも尊敬しています」


強い感情を伝えたい、自分が表したいことを探し出すのはもっと大切


──先生が創作する時、辛い経験や悩みなどはありましたか?


「絵を描くのは辛い……なんて、私は全然思わないです。ただ、私にとって一番辛いのは、描くテーマが見いだせないことです。昔は一時的に、描くテーマが思いつかなくて、生きがいでさえ感じられなくなった時期がありまして、何をしても無意味だと思いました。そして、ずっと自分に満足させる作品を作れませんでした。その結果、毎日が不安すぎて眠れないようになってしまいました。


私が求めるものは強い感情を伝える作品です。この点は昔から、そして今までも変わらないです。人に(綺麗)としか感じさせない絵を描くことより、自分が表したいことを探し出すのはもっと大切だと思います。私は、流れに身を任せたくありません。一人のクリエイターとして、ユニークな作品を作り上げることが、私の望みです」


──先生の創作のアイデアを集め方を教えてください


「私は写真を撮ることが好きです。それで自分の日常生活を記録し、イラストに活用したりします。たまに自画像を描くこともあります(笑)。でも、本当のインスピレーションの源といえば、やはり映画、小説、音楽やゲームなどの芸術作品。これらの作品が心に触れるとアイデアがすぐに出てきます。とりわけ、普段は絵を描きながら音楽を聴いているから、素晴らしい歌詞が創作のモチベーションになることもよくあります」


──先生の作品の中で、耽美男子に関するイラストが多いですね、それに何か理由はありますか?


「それはただ私個人の趣味に過ぎないです。好きなキャラクターたちが付き合っていることが面白いと思いますから、楽しんでそのシーンを描きます。実はそんなに深く考えていません(笑)」


──これからの創作活動の展開と構想を教えてください


「今は卒業の前に、イラスト集を出版させるために、精一杯頑張っております。でも、授業が忙しいし、私も完璧主義なので、イラストが公開されるまではなかなか時間がかかると思います」


──好きな日本のアニメ、映画や音楽のタイトルとクリエイターを教えてください


「好きな作品はたくさんあって、有名な作品はほとんど見ました。一番好きなのはスタジオジブリの映画です。小さい頃『千と千尋の神隠し』の中で、鬼たちが船から降りるシーンを観て、びっくりしました。頭の中にすごい印象を残しました。それから、ジブリの映画が気に入り『天空の城ラピュタ』『借りぐらしのアリエッティ』と『ハウルの動く城』などの作品をどんどん観ました。今、私はキャラクターが空に飛んだり、空から落ちたり、あるいは植物に囲まれるシーンが好き、そのようなイラストをよく描きたいと思います。じっくり考えると、やはり自分の美意識が小さい頃からジブリの映画に影響されてるのだろうな、と思います。

もちろん音楽もよく聴く私ですから、日本の音楽も大好きです。才能に満ちた作曲家たちは尊敬します。最近は横山克先生が入ります。先生の弦楽の使い方が実に素晴らしいと思っています。それに、ゲームにも優秀な音楽作品があります。私はスクウェア・エニックス会社の『ニーアオートマタ』の楽曲が大好きです。好き過ぎるあまり、その曲がいつ聞き飽きると心配し、普段は聴きたくないほどです」



──アートとビジネスの融合についての感想は? 先生が成功と考える例、あるいは試したいコラボレーションを教えてください


「ビジネスが間違いなく芸術の発展を促進させる一つの動力源だと私は考えています。例えば、アメリカにおけるイラスト繁栄期のイラストレーターのジェシー・ウィルコックス・スミス(Jessie Willcox Smith)とチエコのアルフォンス・ミュシャ(Alfons Mucha)の活躍は最適なひとつの例だと思います。どれだけ時間が経っても、彼らが雑誌やオペラのために作ったビジネス作品は、今でも人気を博しています。それはアートとビジネスがお互い促進させてウィンウィンの関係を築けるという証明だと思います。

勉強中の私は平面イラスト印刷のコラボレーションしか試していなく、いまだビジネスコラボレーションの経験が少ないです。今後チャンスがあれば、立体化作品のコラボレーションをぜひやってみたいと思っています」


──色々お話を聞かせて頂きありがとうございました。それでは日本のファンの皆様に、ひとことお願いします!


「私のオリジナル作品を応援してくださって、とても嬉しいです!  これからはどの国の人々にも好きになってもらえる作品を作るため頑張ります!!」

 

YoaUuki先生の最新作品情報は、LaPeonier情報サイトにて告知していきますので、お楽しみに!

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