こんにちは! えにゃです。
前回の教室では、TinyFoxドールのハンドパーツを簡単にメイクする方法をシェアしてみました。皆さんはどんな可愛いハンドメイクができたのでしょうか?
ところで皆さん一度は考えたことないですか?
「TinyFoxの公式写真って、スタンドを見せずにどうやってポージングしてるの?
本当にその子たちが自立してるの?」
実際にデザイナーさんに聞いてみたところ、ほとんどの場合、スタンドなしで撮影を行われてるそうです! ではなぜ、自立させるのは難しいイメージがあるのでしょうか?
ドール初心者の方やTinyFoxのドールにまだ慣れてない方、自立させることに苦労してる方のために、今回の教室では、TinyFoxのドールをうまく自立させる方法をシェアしていきます。出来るだけ分かりやすく説明したく、じっくりと時間をかけて記事を執筆したため、かなりの長文になっちゃいました。皆さんのお役に立てればうれしいです!
TinyFoxの1/6スケールボディとMACOCOボディは、従来のボディと比べて体形がもちろん、全体の重さや重心バランスも調整されてます。下半身が重く、上半身が軽くと、重心低くさせられ、自立しやすくなっているのです。
今回の教室では比較的足が小さいために、立たせるの難しく感じる1/6スケールボディを例にして、自立させる際に注意すべきポイントやコツを紹介していきますね!
ドールが自立するには:
1.各関節がちゃんと止まる角度にあること
2.足裏がしっかり地面と接触していること
3.重心が両足と地面に接触する範囲内にあること
一.各関節がちゃんと止まる角度にあること
可動範囲が広くても、関節の接触具合や組み立てる際の緩さにより、止まりやすい角度とそうでもない角度があります。ポージングが大体決まったら、関節が緩かったりしてるかチェックしましょう。特に足首が微妙に斜めになっていたり、目立って曲がっていないけど膝が両方曲がってたりすると、少しの振動でガクッとバランス崩れる恐れがありますので注意しましょう。
二.足裏がしっかり地面と接触していること
自立させる際、ドールの体全体を支えるのは足首といっても過言ではないです。足首を各方向から支えていくのはドールの足です。そして足が安定した力を発揮するために、しっかり地面との接触面が触れていることが求められます。このポイントは本当に大事で、足と地面の接触面が広いほど、自立する時のバランスが取りやすくなります。
TinyFoxのドールは自立させやすくするために、ボディ改良の際、足裏が地面となるべく多く接触できるように、ほぼ平に(画像の青紫色の部分)作られてます。そうして足首に近いほど(色の濃さで表示)、体を支える力が大きくなります。つまりCとDの部分がAとBの部分よりも体を支える面として強力です。MJDの足首はBJDほど自由に動けるわけではないですが、その分しっかりしていて比較的自立しやすいです。足がすこし斜めになって、完全に地面に踏めてない場合、足の角度や、上腿部の分割部分を少々回して調整してみましょう。
三.重心が両足と地面に接触する範囲内にあること
以下は体が棒立ち姿勢で、上腿部の開き具合を変えず、踵C動かずに、Aや足BDが違う位置や角度により重心の状態を予想する4つのシチュエーションです。これらに基いて重心調整の考え方をシェアしていきます。
1.内八字立ちの場合
棒立ちするだけなら、重心は両足と地面に接触する範囲(緑の枠)内に入り、比較的に自立させやすい姿勢に見えますよね。
実際、AB両方とも弱いですが、合わせてC、Dと近い強度の力を出せたりするので、AB、C、Dの三点が三角形になり、安定なサポートで、重心が真ん中からその三点のどの方向へ移動しても、しっかり自立することが可能です。
但し、緑の枠が小さく、重心の動ける範囲もかなり限定され、左前方や右前方へ大きく姿勢を変わりたい場合、両足をもっと広げて緑の枠の面積を増やすといいでしょう。
2.外八字立ちの場合
子供がまだ脚の筋力足りてない時期に、外八字で歩くのは、他の角度より安定感があるからだとも言われております。内八字立ちと比べて、緑の枠が広くなり、重心位置の許容範囲も大幅にアップ。但しABが比較的弱いのは変わらないので、離れてる分、正面から支える力が少なくなって、前へ倒れる可能性が出てきます。
人間は前へ倒れそうになると、自然と足を前へ出し、重心を調整する傾向がありますが、ドールはそうもいきません。この足の並び方の場合、前に傾きすぎないように注意すれば、かなり安定に自立することが出来ます。
3.片足つま先立ち
この足位置の並び、ちょっと極端だ!……と思うかもしれませんが、ドールは人間のような柔軟な姿勢をするのが難しく、微妙に言うこと聞かないことが多いです。そのため、敢えて極端なシチュエーションを設定しました。
全身図を見ても右へ傾っていきそうなバランスになってますよね?AC足の角度を内八字立ちの方向へ調整するとましにはなりますが、上半身も全体的にACへ、特にCへ移動するといいでしょう。重心の移動方法については、この後シェアしていきますので、最後まで見てくださいね!
4.片足立ち
ドールの動きや活発な性格を表現するのは持ってこいの姿勢です。しかし……
条件道理に立つと、確実に倒れてしまいます……では片足立ちを成功させるには? 全体の重心を緑の枠の中に入れると良いのです。しかしながら、実現するのは一番難しい姿勢です。
以上4種類の典型的な足の並び方からみておわかりの通り、大体どの方向にドールが倒れるのわかれば、反対側へ重心を移動すればよいのがわかります。とはいえ、重心はどうやって調整すればいいでしょうか?
四.重心を調整してみましょう
足パーツを除き、移動すれば重心が影響されるレベルを右図のように順列をつけてみました。Tinyfoxのドールは、腕全体が軽量化を目指してデザインされてます。つまり手の動きは重心への影響が少ないです。ヘッドはウィッグなど付けてる場合、動ける範囲が小さくても、重心への影響は無視できません。この順番を覚えておきましょう。
ドールを片手で支えながら立たせたい場所に置き、普通にポージングしていきます。立たせる際に、足裏をしっかり地面と接触させるようにすることがポイントです。
大体ポーズが決めたら、足を固定しながら重心調整を行います。調整する都度、足裏と地面の接触をチェック!
今回は棒立ちポーズから調整する際、重心の変化を説明していきます。
①腰部位を左へ(向かって左を指します。以下同様)移動。上半身全体も平行に移動され、同時に重心も左へ移動されます。この時、もし重心が両足の間に構成された緑の枠の中にあるのであれば、自立は成立するのでしょう。仮に重心が左へ移動されすぎで、ドールが左へ倒れそうな場合→
②胸パーツを右へ傾けるよう調整、すると、③④も一緒に動いていき、重心が右へ少し移動されました。もう少し動きが欲しいなと思い→
③ヘッドを左へ傾けるよう調整、すると、なんとなく動きのある体勢になりました。
人間のモデル立ちにもよく聞く話で、骨盤、肩は逆方向に傾くほうがキレイに見えるそうです。ドールちゃんも同じです。体のパーツパーツを、なるべく少しずつ繋いでるパーツと違う方向へ傾けるなり、ねじるなりと弄ることで、よりイキイキしてるポージングができるのです。時に想像したポーズを実際ご自身でやってみて、不自然かどうかチェックするのもありですね~
④よほど重たいウィッグやアクセサリー付けてない限り、ヘッドをいじるくらいでTinyFoxドールの自立に影響しないはずなんですが、論理的に重心が左へ移動することになるのですね。腕パーツを右へ、上へと動かしてみたりして、さらに重心を中心へと移動させてみました。腕を上げる際、ポーズを崩さないように気を付けましょう!
これで、シンプルですがイキイキとした挨拶してるポーズが出来たのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
この例はほぼ左右への調整しか考えていませんが、実際前後への調整も同時に行なう必要があります。ですが原理は一緒です! ①から④ような手順をいくつか組み合わせ練習してみてくださいね~
五.先にポージングしておく場合
やはりいきなりポージングするなんで、自信がないよ! っと思う方には、先にポージングしておくのも手ですね~実際、こうしてドールを自立させてるTinyFoxのドールデザイナーさんもおられると聞きました!
ポージングされてる状態のドールを片手で軽く支えながら摄影環境に立たせ、足をしっかり地面と接触させ、重心を①から④のパーツを微調整し、揺れなくなったら支える手をそっと離してみてください。ドールが動かなければバランスが取れて、自立させるのが成功した!ということなのです。
今回の「ラペオニア ドール教室⑥」はここまで!
いかがでしょうか? まぁ……重心は実際みえないから、コツ掴めるまでは練習するのみですけどね!可愛い我が子のために、一緒に頑張りましょう!!
まだまだ知りたいことございましたら、ラぺオニア公式X(Twitter)@lapeonierまで、コメントお待ちしてます♪
それでは、楽しいドールライフをお過ごしください♪
■ライタープロフィール
ニックネーム:えにゃ
自己紹介:ラペオニア専属ライター、長年ドール関連の仕事務めてきてドール大好きです!お洋服、アクセサリー製作やカスタムメイクもやったりします♪
TinyFoxのドール最新作は「LaPeonierオンラインショップ」にて好評案内中! 是非、お迎えをご検討くださいませ!
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