■Profile
ニックネーム:かたるに。
エックス:@kataruruni
出身:日本
職業:イラストレーター
■Art Gallery
――まずはじめに、簡単な自己紹介をお願いします!
「イラストレーターのかたるに。と申します。筆致の境界線を強調したシャープな画風で描いております。名前の由来についてよく聞かれるのですが、辞書を適当に引いて目についた「問うに落ちず語るに落ちる」ということわざから引用しています。「語るに」の語感が好きでなんとなく選んだだけで特に深い意味はないです…!」
――絵を描き始めたのはいつ頃からでしょうか?また、美術系の学校などに通ったことはありますか?
「気が付いたら幼少期の頃にはすでに絵を描いており、小学校高学年辺りで本格的に人物を描き始めていました。デジタルイラストを描き始めたのもこの時期です。高校2年生で画塾に通い始め、美大に進みました。今までは独学で描いていたので、絵の基礎など色々叩き上げられたかなと思います。同年代がいる環境の中で絵を描くのは刺激がありました」
――それではこれまでに参加した商業プロジェクト、及びビジネス活動歴について教えてください。
「主にMVイラストや展示で関わらせていただくことが多いです!直近の展示では「ニコニコ超会議”超絵師展 〜IFの楽曲世界展〜」で「六兆年と一夜物語」を描かせていただきました。その他にもキャラクターデザインや、「ILLUSTRATION2023」などの図録への掲載など携わらせていただきました」
――作品からは少々ダークな印象を受けたのですが、創作をする上でのテーマや世界観を教えてください。
「絵に対しては冷静さを保ったまま描きたいので、いつも人物に感情移入しないように描いています。
そんな自分の一歩引いた心情が反映されて冷たい雰囲気といいますかダークチックな絵になっているのかなと思います」
――続けて、創作する上でのこだわりをお聞かせください。また、インスピレーションはどのようなところから受けているのでしょうか?
「偶然性を取り入れるようにしています。例えば適当に色調補正をいじってみたり、線をぐちゃっと描いてそこから見えてくる構図を取り入れてみたり。自分の想像出来る範囲で絵を描くと硬くなってしまうので、そうした全くランダムな要素を取り入れてます」
「インスピレーションはSNS、音楽、映画、小説など書ききれないくらい色々なところから受けています!言葉としてのイメージを固めてから絵に取り掛かるので、単語や台詞などをよくメモに取っています」
――メモを取られるとのことですが、実際にどのような単語や台詞をメモされているのでしょうか?
「詩や擬音、台詞や四字熟語など特定のジャンルに絞らずに自由にメモしています。こういう言葉あったんだみたいな自分が知らなかった表現をメモすることが多いです。絵を描くときにはメモにざっと目を通してこれだ!と思ったものをピックアップします。その選んだ言葉からさらに連想出来る言葉をどんどん書き出して、絵のイメージが徐々に思い浮かんできたらそこでやっと筆を取ります。描いてく内に別の言葉が思い浮かぶので、またそこから連想させて絵も修正して…の繰り返しで絵が出来上がっていきます」
――現在に至るまで、ご自身の嗜好に影響を与えた作品をお聞かせください。
「影響を受けてる作品は沢山ありますが、「ヨルシカ」というアーティストの曲には特に強い印象があります。前述にもあったように私はいつも言葉としてのイメージを固めてから絵を描いています。箇条書きで言葉を書き出すのですが、その時に「ヨルシカ」の曲の歌詞がよく思い浮かんできます」
「人物の描き方に関しては姫川明先生の「ゼルダの伝説(コミカライズ)」シリーズに強い影響を受けています。子供の頃はずっと少女漫画を読んでいたので、キラキラした絵柄しか知らなかったのですが、小学生高学年で姫川先生の作品を読んで凄く衝撃を受けた覚えがあります。作品によって絵柄をガラッと変えていることも印象的で、色んな絵柄を持っててもいいんだ!と良い意味で肩の力が抜けたような気がします」
――ご自身が今まで描いた作品の中で1番印象深い作品をご紹介ください。
「初めてお仕事をいただいたGALDE’rLa様の「22世紀の僕らは(cover)」の絵が1番印象に残っています」
「絵のお仕事をするのが夢だったので、ご依頼いただいた時は本当に嬉しかったです。自分の絵柄についてずっと不安だったのですが、これを機に自信がつきました…!」
――今後、挑戦してみたいことはなんでしょうか?
「装画やTCGに挑戦してみたいです!お仕事絵が基本web公開なので、印刷物を通したお仕事に関わってみたいですね。あとは3Dにも慣れていきたいなと考えています。背景を描く時に毎回手こずっているので、ガイドとして3Dを上手く活用していきたいです」
――インタビューありがとうございます! 最後にファンに一言お願いします!
「ここ数年活動が控えめでしたが、今年から徐々に絵を上げていこうと思っています!まだまだ模索中ですが、今後も絵を見ていただけたら嬉しいです」
■Text Writer
Name:笹本千尋 - Sasamoto Chihiro -
X:@tiam_00
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